「でも、モテるって それじゃあ、もう好きな人がいるかも〜」 私が不安なのでそう答えると、 沙希は私の頭をポン、ポンと軽く叩きながら 「大丈夫だよ、さっきのは結菜を試す為に言ったんだからね」 「そうなの?」 「そうだよっ それに結菜、自分に少しは自信持ちなっ あんたは、可愛いだからね」 と不安な私を見てか、優しい口調で言ってくれたんだけど 私の頭を、軽く叩いていた沙希の手は なぜか髪の毛を両手で、クチャクチャにしながら撫でていた。