私の見慣れた部屋 私はテーブルの上に雑誌を広げ、 机に肘をついて、手に顔を乗せて 適当にページを捲りながら、雑誌を見ていた。 「はぁ〜」 「何、ため息ついてんの?」 沙希はうつ伏せに寝ているまま 顔をこっちに向けて、私にそう言った。 「今、ため息ついてた?」 私はため息を、無意識のうちにしていたみたいだった。 沙希に言われて、私は気づいた。 「してたよ、何かあったの?」 顔を雑誌に向け再び読み始め、足をバタバタさせながら 沙希は言った。