ライブ中に、雅が作ったバラードを弾いている時に ふと、俺はなぜだか 結菜の笑った顔が、突然頭の中にでてきた。 ―なんで? って不思議に思ったんだけど、 特に気にしないようにして、ライブを楽しんだんだけど… でも、最後まで結菜の笑った顔 がずっと消えなかったんだ。 ―なんでだろ? こんなこと今までなかったのに… ―これがみんなが言う、好きってことなのかな? なんて、考えながら俺はその日 眠りについた。