「うん」 そして、頷くしかできない俺 結菜は話しを続ける 「雪さんなら、言ってもいいかな?」 ―何かな? 「私ですね、一応芸能人?みたいな感じなんですよ」 結菜のその意外な言葉に 俺は表情に出さないんだけど、内心ハンパなく驚いていた。 「マジで」って聞き返すほど、驚いていたんだ。 「はい、一応マジなんです。 それで、私は歌手になりたくて スカウト受けたんですけど…」