「……悪質。」 私は自分の上履きを見て呟く。 上履きの中にはどこで集めたんだ?ってくらい大量の画鋲(がびょう)が入っていた。 そして靴に刺さっている物も何個かあり…… 「はぁ~…。」 私はため息をつきながら画鋲を地面に落としていく…… なんてことは出来ないので、仕方なく画鋲入りの上履きを下駄箱に置き、靴下のまま教室へ向かう。 歩いている時、周りの視線を感じたけどいつものことだから気にしなかった。