それからは、奏は四時間目が始まるからと言って教室に帰って行った。
明希は、四時間目が始まると何か思い出したように両手をぽんと叩いた。
「あ!せや昨日なぁ~要の事を俺の仲間に話したら今日の昼休みに見に来るって言いよったで!!」
「…は?」
明希の仲間って事は神牙の奴らって事だろ?
かなりやばくねぇか!?
「いや~あいつらに要の事話したら容姿はどんなんか?って、えらい聞いてくるから黒髪で黒目やで♪って言ったら今日の昼休み見に行くって言い出して、びっくりしたで」
明希の言葉で思い出したけど、そういや神牙の下っ端の奴も黒髪と黒目の事言ってたなぁ~
「なぁ?黒髪と黒目って、そんなに珍しいか?」と気になっていた事を明希に聞いた。


