「よし!蒼は今まで通り情報を集めてろ!私は…斗真と繁華街の見回りに行ってくる!」


「え!?」


突然自分の名前が出てきて、斗真はびっくりしている様子。


「ん?なんだ?」


私は笑顔で答える。


「…なにも」


「ははは!斗真頑張れ!」

奏は、笑いながら斗真の肩に手を置く。

「るっせぇ!」

それを斗真は振り払った。


「ちぇ、加那だけに敬語かよ」


「当たり前だろ、総長なんだから。」


「俺副だぞ?」


奏は人差し指を自分に向けた。

「俺も副」


「…ちぇ」


「ふん」


斗真は勝ち誇ったような顔で私に近付いてきた。


「んじゃ、行くか?」


「はい」


斗真は又私に嘘くさい笑顔を向けてきた。


まぁ、なにかしらこの世界に入ってる奴は闇を抱えてるから私は何も聞かない。


私は皆に背中を向けて幹部室から出た。