「なんか飲むか?」
冷蔵庫のドアを開けながら聞いてくる鉄二。
「いらない」
そう言ったのに私の目の前の机の上にオレンジジュースが置かれた。
いらないって言ったのに…。
鉄二はビールを片手に持って又横に座った。
ビールを開けゴクゴクとのみ始める。
「ぷっはぁ、やっぱ最高!」
飲むのをやめたかと思えば、おっさんみたいな事を言った。
「おっさんみたい…」
「おっさん!?俺まだ高三なんだけど!?」
「知ってる。」
「ちぇ」
鉄二はそう言って又ビールに口をつけはじめた。
「そういやさぁー…寿二が一回家に戻ってきたよ」
私がそう言うと「ぶっ」と鉄二がビールを吐き出した。
「汚っ」
「お前がそんなこと言うからだろ!?」
「私のせい!?」
「んで、寿二となんかあったのか?」
今回は鉄二が無視した。
くそぅ。
さっきの仕返しだな。
「……なんかいつまでこんな家にいるんだって言われた。」
「…そうか」
「鉄二もこの家が嫌だから出ていったんだろ、だって」
「まぁ…そうなるのかな…」
鉄二は悲しそうな声をだしながらそう言った。
そんな声を出されたらこっちまで悲しくなる。


