Black Queen【1】



奏が深刻な顔をして出ていくって…


「…百鬼凰の副頭って…名前は?」


「山木泰ですよ?」


山木泰!?


「蒼…てめぇ…」


「はい?」


私は蒼の胸ぐらを掴んで壁に押し当てた。


「なんでそれを先に言わなかった!?」


私の怒鳴り声で周りも蒼も驚いていた。


「…っ…すみませんでした…」


蒼は視線を下に向けた。


「ちっ」


舌打ちをして、胸ぐらから手を離した。


「………百鬼凰の頭…は…一膳か…」


一瞬の沈黙の後、恭賀が「誰そいつ?」と真顔で言った。



「山木一膳…昔喧嘩をやりあった奴…そして、山木泰の兄弟だ」


「そうなんだ」


一膳…

まさかあいつが…


百鬼凰の頭だとは思わなかった…


奏は、きっと一膳が頭だという事に気づいて…

百鬼凰に一人乗り込んだのかもしれない…


奏が殺られたとなると…


かなり影響がでる。