奏が深刻な顔をして出ていくって…
「…百鬼凰の副頭って…名前は?」
「山木泰ですよ?」
山木泰!?
「蒼…てめぇ…」
「はい?」
私は蒼の胸ぐらを掴んで壁に押し当てた。
「なんでそれを先に言わなかった!?」
私の怒鳴り声で周りも蒼も驚いていた。
「…っ…すみませんでした…」
蒼は視線を下に向けた。
「ちっ」
舌打ちをして、胸ぐらから手を離した。
「………百鬼凰の頭…は…一膳か…」
一瞬の沈黙の後、恭賀が「誰そいつ?」と真顔で言った。
「山木一膳…昔喧嘩をやりあった奴…そして、山木泰の兄弟だ」
「そうなんだ」
一膳…
まさかあいつが…
百鬼凰の頭だとは思わなかった…
奏は、きっと一膳が頭だという事に気づいて…
百鬼凰に一人乗り込んだのかもしれない…
奏が殺られたとなると…
かなり影響がでる。


