Black Queen【1】




「いやぁ~でも、お前が東山に転校して来ると思わなかったよ。しかも名前まで変わってるしと奏は笑いながら言う。


はぁー…と私はため息をついてから「お母さんがさ…無理矢理」と言った。


「あぁ~お前のお母さん怖いもんな」


「あぁ、てかお前よく俺だって気づいたな?」


「何年今までお前と一緒にいたんだよ!気づくに決まってんだろ」

「確かにそうだな(笑)」


「ほら、はやく帰んぞ」と言って奏は私の鞄を持つ。


「え!?もしかして…もう放課後!?」


「今さら気づいたのかよ!」


私いつまで寝てたんだ…

そう言われてみると、教室には奏と私しかいなかった。