「いやぁ~でも、お前が東山に転校して来ると思わなかったよ。しかも名前まで変わってるしと奏は笑いながら言う。
はぁー…と私はため息をついてから「お母さんがさ…無理矢理」と言った。
「あぁ~お前のお母さん怖いもんな」
「あぁ、てかお前よく俺だって気づいたな?」
「何年今までお前と一緒にいたんだよ!気づくに決まってんだろ」
「確かにそうだな(笑)」
「ほら、はやく帰んぞ」と言って奏は私の鞄を持つ。
「え!?もしかして…もう放課後!?」
「今さら気づいたのかよ!」
私いつまで寝てたんだ…
そう言われてみると、教室には奏と私しかいなかった。


