Black Queen【1】




「あ!せや俺と腕相撲しようや」


「は?」


「俺腕相撲強いんやで?ま、唯一勝てへん奴がおるんやけどなぁ」

「ふーん…」


「ほら」と言って明希は机に肘をつけて手を差し出してきた。


んー…いくら私でも、さすがに男子の力は敵わないからなぁ…


仕方なく明希の手をにぎて肘を机につけた。


「おい!そこのスキンヘッド!」


明希は私の隣の席のスキンヘッドに喋りかけた。