Black Queen【1】




「此処が山岡のクラスだぞ!」


今私がいる所は二年二組の前。


やっぱり予想通り教室も汚そうだ。


「俺が中に入ってこいって言ったら入ってくるんだぞ」


「わかりました…」


ガラ


斎藤は教室のドアを開けて入って行った。


「お!!斎藤が来たぞ」


「おはよ!!斎藤」


「今日も熱血か?斎藤~」


斎藤は意外にも生徒から人気そうだった。


「お~、おはよ~!!お前ら元気だったかー?」


「元気だったぜー」

「当たり前にな!てか、昨日も会ったじゃねぇか!!」

「斎藤~!今日転校生来るってまじ?」


「あ!!そうだった!山岡入ってこい」


斎藤…私の存在忘れてたな…


私は二年二組の教室に入って、斎藤の隣まで歩いた。