俺は要の目をじっと見る。
「要…残りの一人俺に譲ってくれねぇか?」
「ふっ…しゃあねぇなぁ。今回だけだぞ?」
「あぁ。さんきゅ」
残りの一人ってことは、獣鬼の総長。
恭賀…いや、神牙の為にも絶対負けられねぇ…。
「殺ってやるよ。」
俺の声が鮮明に聞こえた。
俺は獣鬼の総長に向かって拳をふる。
さすがに分かっていたのか避けられた。
「やるじゃねぇか」
獣鬼の総長も反撃してくる。
うまいこと、それを避けて殴りかえす。
バキ
今度はしっかりと避けられずにあたった。
その瞬間獣鬼の総長が倒れそうになった所を腹を足で蹴ってやった。
獣鬼の総長は、綺麗に吹っ飛んだ。
さすがに痛いのか起き上がれないみたいだ。


