Black Queen【1】




そのほうが闇姫ってバレないだろうし、ある意味助かる。




「おい!!聞いてんのか!?」


「へ?あ、そうですけど」



「なんだ、ちゃんと話聞いてたのかよ。聞いてたなら返事ぐらいしろ」



「あー…すいません」


「よし、もうすぐお前の担任が来ると思うから待っとけ」


「え?呼んでないのに?」



「あ?お前がボーとしてる間に呼んだ」


まじかよ…


ん?…誰かが来る…

後ろからどんどん近づいてくる気配がした。


バン!!!


私の後ろにあるドアが、すごい音をたてて開いた。