直之が来てから2日後。

ついに、キャンプ実行の日!!





いつもどおりの晴天で

雲ひとつない真っ青な空が眩しかった。






「じゃあばあちゃん、行ってきまーす!」


「気をつけてなぁ」





笑顔で見送るばあちゃんを背に、

ぐったり気味の俺、

目の下にクマが出来た早苗、

ハイテンションの直之、

ニッコニコな円香が出発する。





というのも

俺と直之は同じ部屋で、

畑仕事やら家事をこなして

疲れて早く寝たい俺と、

客だからとのほほんと過ごし

風呂洗いくらいしか仕事をしない直之は

夜になるとさらに…さ・ら・に!

テンションアップする。





一度寝ると朝まで起きないばあちゃんは

全く害がないらしく

「一気に賑やかになったわねぇ」

くらいしか言わない。




一方の早苗は、バイト帰りで

物凄く疲れて早く休みたいのに

風呂を挟んだ隣の部屋から聞こえる

ただ迷惑でしかない騒音に

腹を立てっぱなしだ





「煩いわね!さっさと寝てよ!!」


こう怒鳴って部屋に乗り込んで来たのも

1度や2度じゃない。




ただ、俺に怒鳴っても

寝ぼけているので意味はなく

直之は聞く耳すらなく

全て空振りに終わっている。






いい奴なんだけどな…

なんか、こう…田舎には

置いて置いちゃいけない奴だな…。