夏 色 の 風





「待って、シャワー浴びたい!」




慌てて風呂に入る。

浴びながら、やっぱり気になる立石…

雰囲気が大人っぽかったよな?

って、ことは年上だったのかな?



にしても…嫌な奴!!

人を鼻で笑うとか…笑うとか!!




シャワーを浴び終わると

早苗も帰って来た。



「ただいま亮佑!

今朝ぎりぎりセーフだったわー!

ごめんね、大騒ぎして!

スーパー行くんだって?

あたしも準備して来るね!」


「お、おぅ」




それから、準備の終わった早苗と3人で

樽澤さんの車に乗り込んだ。

お世辞にも広いとは言えないけど

でも久々に車に乗った〜!!




近くにスーパーあるんだけど

小さいし、みんな大体

肉とか魚しか買わないしなぁ…。




「スーパーはね、結構広いし

2階はご飯食べるところとか

洋服も売ってるんだよ!」




へぇ…。

田舎の都会みたいな?




そう反応したら、早苗に

「あんた、思ってた以上に馬鹿ね」

とつっこまれ…。

ノリがいいおじさんの樽澤さんは

豪快に笑い飛ばした。




く、悔しい…が、

反論出来ない辛さ。