夏 色 の 風





ていうかさ?

さっき、雷が鳴る前、

もしかしてだけど早苗ちゃん

俺に謝ろう…としてた?




ほとんど聞き取れなかったけど

もしかしてそうなの?ねぇねぇ、

どうなんだよ、早苗。




「うひょあああ〜」




俺の腕にぐっ、と力を込められる。

あー、もう。

もっと甘いシュチュエーションが

よかったつうの!!!!




まぁ、早苗相手に言ってもだめか…




「落ち着けって」


「こっ、これが落ち着け…ひぃあ〜」




色気のカケラもない絶叫ですね。




しかし、うん。

悪くはないな。

ぎゅうっとされるたびに

『ぁ、もしかして俺に甘えてる?』

とか思っちゃうから。




まぁ、実際は誰にでも

くっついていきそうだけれど。




「亮佑…怖いいい」




お、やっと怖いと認めたか。




「よくできました」




褒めると腹にグーパンチ。


「意味不明」


「かは…っ、ば、馬鹿…!

ガチで殴るんじゃねぇよ!」




まだお前から受けた痣、

消えてねーんだぞ!!