眩しい光に照らされて、

俺はゆっくり瞼を開いた。




どうやら昨日、そのまま寝たらしく、

俺は居間で爆睡していた。




眩しい光の正体は太陽だ。

今日も爽やかに晴れ渡り、

雲一つない青空が広がっている。




まだ寝ぼけている頭をふらつかせながら

ゆっくり起き上がった。

みそ汁のいい匂いがする。




「亮ちゃん、起きたかい?」


おかずを運んで来たばぁちゃんが

にっこり笑って言った。

いつ帰ってきたんだろう。

全然気付かず爆睡してしまった。


「ぁあ…ばぁちゃん。おはよ。

樽澤さんの具合もういいの?」


「具合?…はて、あの人は

ピンピンしてるけどねぇ?」




…え?




「昨日の夜、樽澤さんが腰痛めたからって

ばぁちゃんいなかったよな?」


「亮ちゃんったら。寝ぼけてるのかい?

昨日は晩御飯前に亮ちゃんがそこで

寝ちゃったんだろう?

早苗と2人で起こしたのに、

全然起きないからそのままにしてたんだよ」




え゙?




昨日の晩御飯はハヤシライスで、

早苗と2人で食べた。

それに、やっと早苗に気持ちを伝えて

幸せ一色のハッピータイム…だったのに。

…どういうことだ?







頭を捻ったその時、俺の脳裏に

最悪の展開が浮かんだ。




まさか…

まさかの…………








夢オチ?!