夏 色 の 風





いきなり素直になるのは難しい。




だから、一歩ずつ。少しずつ。




「ぁ、ごめん直之。

亮佑からメール来たから電話切るね!」


『うぉ…やっぱり亮佑優先か!』


「当たり前でしょ!じゃーねっ」




ちょっとずつ、距離を縮めていこう。




そして、いつか。

素直になれたら。




「…好き、です」




もう繋がっていない携帯を握りしめ

円香は小さく呟く。




きっと今の自分の顔は

茹蛸並に真っ赤だろう。




――ちゃんと、言えたらいいな。
















こうして、直之、円香、早苗(写真だけ)を

巻き込んだ科野 輝の乱が終結した。

輝が起こした乱をきっかけに、

その後2人がどうなるのかは……

まだまだ先のお話である。