恐怖のトマト祭から3日。




相変わらず、俺は早苗に遊ばれ

ばあちゃんはよく働き、無言の圧力を醸す。




この生活に慣れつつある自分が怖い。




「お腹いっぱーい!」




早苗が朝食を食べた後、

近くにあったぬいぐるみに抱き着いた。

ちょ、ちょ、スカート!スカート!




ばあちゃんが食器を片付けようと

居間に戻って来て、すかさず

「早苗ちゃん、スカート!」

って注意してくれた。




ありがとう、ばあちゃん。

俺の角度がもう少しずれてたら

見えてたよ…確実に。




早苗は叔母さん、ばあちゃんと

女性だけで過ごした日数が多いから

結構そういうのに気を回さない。

または、俺の反応を見て遊んでいるのか。




「おい、抱き着いてないで

学校行けよ!遅刻すんぞ」


「分かってるわよ。

亮佑のくせに〜」




ぶぅ、と頬を膨らませる。

一緒に玄関まで行き、

俺は自分の洗濯物を干そうと外に出た。

早苗も靴を履いて、荷物を持って

後を追い掛けてきた。




「なんか雨降りそうだな」


「え?そう?天気予報は

晴れって言ってたわよ?」


「一応傘持ってっとけ!」


「嫌よ、荷物になるもの。

バス来ちゃうから行くわ」




じゃあねー、とひらひら手を振り

早苗は元気よく駆け出した。




ぁあ、またスカートが…

って、俺は変態か!!