円香に、ヒロコたちが強襲してきて
派手な勘違いで一悶着あったものの、
早苗の見事かつ鋭い反撃により
可哀相なくらい恐縮して
去って行ったことを告げた。
大爆笑!!…かと思いきや、
円香は怒っていた。
「確かにそうだよ…ナエちゃん、
名前呼び嫌いなのに…ヒロコたちに
言われるまで気付かなかったとは…
隊長失格だわ…。そしてあいつら
まだあたしをマドレーヌって呼んでるの?」
うーん。
これは励ますべきなのか。
微妙に分かりずらい。
「ま、まぁ、それは置いといて…。
で、今日は一体何があったんだ?」
今朝急にメールがきて、
『13時半、河原集合ね☆』だ。
理由を尋ねたが、いつものように
適当にはぐらかされてしまった。
さぁ、今日は何だ。
また質問責めだけは嫌だ。
「ぁ、そうそう!
亮佑っていつ都会に帰る予定?」
「えっ…あー。
母親が迎えに来ることになってるから、
多分あと5日以内には来ると思う」
「じゃあじゃあ、あっち帰ったら
次いつ、こっち来る?」
いつまた、ココに来るだろう。
考えてもいなかった。
それは、俺の気持ちを伝えた後の
早苗の反応による気がする。