ばあちゃんが俺の頭に

冷たいタオルを乗せてくれ、

頭の下に氷枕を敷いてくれた。




おかげで、少しだけ楽になる。




円香はその間、ここにいる理由を

熱く、熱く語ってくれる。

熱すぎて長くなるので要約すると、

家に帰って来たばあちゃんが

俺がいないことに気付き、

慌てて円香の家に連絡したらしい。

そのあと俺がバス停で発見され、

迎えに来た樽澤さんに送られて

ばあちゃん家に来たという。




それから、その前に

俺と結婚した夢を見たらしく

そちらも熱く熱く熱く語ってくれた。

何故金髪1が出て来るんだ。

何故早苗と立石が結婚してんだ。




円香の夢だが、少し傷付く。




いってきますのキスって……

漫画じゃないんだから。

まぁ、夢だけれども。




一段落した辺りで、疲れてまた眠った。

余程高い熱があるのか、

頭がガンガンするし、身体の節が痛い。




体力だけが取り柄なもんで、

俺は滅多に風邪を引かない。

…つまり、時々風邪を引くと

自分じゃ考えられないくらい

悪化して大変なことになる。




…よりによってばあちゃん家で、

しかもバス停で倒れるって…。

ぁあ、穴があったら入りたいレベル。