ばあちゃんの告白に、

頭にドカンッと鉄の固まりを

ぶつけられた気分だった。




「立石って…」




どういうことなんだ?




まさか…立石は叔母さんの元旦那の子供?

早苗と何の関係があるんだ…?







より一層謎が深まってしまった。

ばあちゃんが話しは終わり、と

無理矢理切り上げたので

それ以上突っ込むことが出来ない。




ばあちゃんの話しで分かったのは、

母さんが俺に早苗のことを

話さなかったのは、ばあちゃんと

2人で決めた"約束"を守っていたから。

きっと、叔母さんが亡くなってから

ばあちゃん家に1人で行ったりしたのも

このためなのかもしれない。




じゃあ…

なんで俺をばあちゃん家に預けた?




預けなければ

俺は早苗の存在を知らないまま、

自分の家でぐーたらして

友達と賑やかに過ごしていたはず。

"約束"は守られたはず。




なぜ?

なぜ?

なぜ?




頭の中はクエスチョンマークでいっぱい。




あぁ、馬鹿な俺の頭が

オーバーヒートを起こしてしまう。




「亮佑、顔色悪いよ…?

少し休んだほうが…」


「いや、ちょっと風に当たりたいかも」




心配して、円香もついて来てくれた。

気付けば、みんなでキャンプした

河原に着いていた。