『…ぐみ…』 ? どこからか悲しげな女の人の声が聞こえてきた。 どうやら斎藤さんと左之さんもそれに気づいたらしく、 騒がしかったさっきとは違い真剣な顔をしている。 「…とりあえず、行くか。」 私は左之さんの発した言葉にコクリと頷き ギシギシときしむ廊下を進んだ。 『しん………ぐみ…』 なんて言っているのだろう? 奥に進につれ声の存在がはっきりとしてきた。