「しらゆきひめ?」



本当にあってんのか?


ってか異国語が読めんのかよ?


「可哀想なお姫様と王子様のお話です。」


桜は少し考えた素振りを見せ、俺に言った


女なのに学問があるのか…


うん、それはすごい。



俺はお世辞なしに桜を尊敬した。



「お前、すげえのな。」



「いや…永倉さんのがきっとすごいと思いますよ。」



桜は少し照れながらそう言った。