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「べつに平助でいーよ。藤堂さんはなんかイヤだし。」
暗闇の中、そんな言葉が静かに響いた。
ああ…平助だ
「桜…俺は笑うのは心から笑ってほしいんだ。」
真剣な顔をした平助がふっと薄ら浮かび上がっては消えた。
「また会えるんだ。俺たちが生きている限り、絶対にもう会えなくはないんだ」
「俺らは決して桜を裏切らない。絶対にお前を護ると誓う。だから…信じて?」
桜、桜、桜。と平助の声が何度も何度も響く。
そしていきなり目の前に平助が現れた。
「俺、やっとわかったんだ。」
私は何も言えずにただ頷いた。
浮かんでは消えていった姿の曖昧な平助ではなくて、
どこかはっきりとしていた。
「本当に守りたかったのは、
将軍さまでもこの京の町でもなくて左之さんや総司、みんながいる場所を守りたかったんだ。
御陵衛士に行ってからもずっと悩んでた答えがやっとでたよ。もっと早くに気づけれべよかったのにな」
「ごめん、ごめんな桜」
平助、待って。
何が、ごめん、なの?
ねぇ…

