――あぁ、ほら聴こえる。 陽気で声のトーンが定まっていない鼻歌。 そっと路地の隙間から彼を盗み見ると、珍しく…いや、初めて見る泥酔なようで。 これから殺されるコトなんて知らずに新撰組が張る包囲網へと近づいてくる。 ――ああ、入った。 伊東さんが私たちの計画通りに、新撰組の張る包囲の中に。 罠だと知らずに、 殺されるなんて知らずに