「あ、平助!!」




少し離れた場所にいた浅葱色に手を振りながら駆け寄った。



「桜じゃん。もう大丈夫なのか?」




「うん、今日から隊務に復帰なんだ」






私は伸びをして、もう平気なことをアピールした。






「ほんと、世話のかかる子だよね」







沖田さんはそう言ってクスリと笑った。



あんなことがあったけど、次の日の沖田さんは何も変わらなかった。



いつも通りに話してくれて、

いつも通りに意地悪で、

いつも通りに笑ってくれた。



ならば私もそれに合わせようと思った。