「温かい」 ふ、と笑みが零れる。 「桜はそんなことを気にしていたのか?」 何も気にすることなんてないのに 桜はコクリと頷く。 「だって、何もできなくてここにいるなんて…」 桜はそう言って口を閉じた。 「何もできなくてもお前は必要だ」 俺には。 いや、きっと皆だってそうだろう。 まるで花が咲くようにみるみると笑顔になる桜。 その触れている手から熱が伝わり体の奥底から熱くなるのを感じた。