目の前には美しい風景が大きく広がった。 平助に連れられて来たのは、草原だった。 辺り一面には草花で覆われていて、 中央には大きな木が一本。 そして碁盤の目のような京の町が見下ろせる。 「いいところ…だろ!!」 平助は自慢気にえっへんと胸を張った。 そして平助は木の陰に寝転がった。 私もその隣にそっと腰を下ろす。