「わしがつくったる!!」



胸を左手の拳でドンッと叩いた。




「は…はあ…。」



そう私に宣言されても何て返したらいいのか…



「龍馬さん、急がないと予定通りに長州につけませんよ。」



その時、慎太郎さんがやれやれ、と言いながら言った。




そう言われて思い出したかのように龍馬さんは慌てだした。




「そうじゃそうじゃ!!急がなにゃならんのやったな。」




龍馬さんは手に持っていた銃を懐にしまい、再び私へと向き直った。