「土方さん、お茶お持ちしました。」 そう言って障子を開けると予想していた通りに、土方さんは机に向かっていた。 「おう、ちょうどよかった。てめえに頼みてえことがあるんだ。」 「?…なんですか?」 私がそう聞き返すと待ってましたと言わんばかりに意地悪い笑みを浮かべた。 「新しい筆がほしいんだ。」 …はい? 障子の隙間から外の様子を見ると、木々達が寒さに震えているのが見えた。 「この寒い中、私に外に行けと?」 「副長命令だ。」 土方さんは最後にフンと鼻で笑った。