「坂本龍馬は長州と関わってるって耳に挟むからね。」 沖田さんはめんどくさそうにため息をついて空を見上げた。 そこに広がるのは残念ながら無限の青い空ではなく、黒みがかった雨空だった。 「よからぬことを企んでないといいんだけどな、あの人。」 「まあ、何があっても京は俺らが守るし!!」 そう力強く言い放つ平助に少し胸が痛んだ。 私はこの先をはっきりとではないが知っている。 これでもある程度は歴史を把握している。 そう、この時代の終焉もー…。