「あー桜、ちょい待ち。」 祇園祭へと向かう途中に左之さんが私の手を掴み引き止めた。 「ちょっとこの店に寄ろうぜ。」 沖田さんは何や土方さんに呼び出されて 今は左之さんと私は二人きりだった。 「?別にいいですけど…」 その返事を聞いて左之さんはにんまりと満足そうな笑みを見せた。 私は左之さんに誘導されるがままにその店へと足を踏み入れた。