cloud×cloud【完】





何が起こったのか理解できなかった。




「桜…」





すぐそばにある顔。




鼻にかかるお酒の甘い香りがする吐息。




微かに見える天井。





柔らかく身体を包む布団。




そしてやっと自分が押し倒されていることを理解した。





「平…助?」





身体が密着しているせいか、全身から平助の温もりが伝っている気がした。