「わしらは藩主の冤罪を帝に訴える。」 その瞬間にわぁっと歓声があがった。 小五郎は隣で苦虫をかんでしまったような顔で盛り上がる藩士たちを見つめていた。 俺たちだけではもう食い止めることはできない。 このままじゃ、ただの無駄死にだというのに。 「もっと…もっと他にやり方があるでしょう!?」 小五郎は精一杯に叫んだが、 儚くもその叫びは歓喜の声に消えていった。