私は立ち上がり格子へと近づいた。



「山南さんっ!!」



格子にしがみつき泣きじゃくる明里。



私は彼女に触れたくて仕方がない手を必死で我慢させた。




そう、私は彼女に触れてはいけない。



もし触れてしまったその時は、

私はこの世界に留まりたくなってしまう。




覚悟が薄れて、きっと死ぬことをためらう






「山南っ…さぁっん…っく」