「君が何かを背負う必要はないです。 これは私が私自身で成したことなのですから。」 山南さんには私の頭によぎったことがすべて読めてしまうのだろうか? 山南さんは私に優しくそう語りかけた。 「私が…」 「違います。」 続きを言う前に山南さんに言葉を遮られてしまった。 「私は温もりを知ってしまった雪、なんですよ。」 山南さんは格子越しに美しく輝く月を背にして笑った。 これが冗談なのか私にはよくわからなかった。