山南さんの目には迷いがなかった。 それは『自分を貫く』人の目だった。 ……………。 自分を貫く… ゆえに山南さん脱走を決意した。 もし貫かなかったら? こんなことにはならなかったかも知れない ううん、ならなかった。 『貫け』と促したのは… 脱走の後押しをしたのは… 紛れもなく、私だ。