太陽が沈みかけた頃、僕はようやく山南さんを見つけることができた。



「…山南さん」



僕は最悪の場合の想定しながら声をかけた



山南さんはゆっくりと振り返った。



あの人の出方によれば僕は刀を抜き、

傷つけてしまうかも知れない。




この白銀の雪を真っ赤に染めてしまうかもしれない。





僕はそのことを少し恐れてしまった。