「あらあら、見垣くん。見つかっちゃいましたか…」



山南さんは照れくさそうに笑った。



隣には綺麗な女性がいた。



私がその女性に見とれていると、

私の視線に気づいたのか女性は頬を薄紅に染めた。



「こちらは明里と言います。」



明里さん…


この人が山南さんの想い人だと言うことは

言われなくてもわかった。



だって山南さんが明里さんを見つめる目が

すごく愛しそうだったから