いつかこんなことが起こるんじゃないかと思っていた。 だから隣の部屋の山野八十八に見張るように言っておいたんだ。 僕の考えは皮肉にも的中。 さっき山野が僕の部屋に慌てて入ってきて 桜ちゃんのいる部屋が騒がしいと報告してくれた。 急いで来てみるとこんな状態。 僕を見つけたその瞳は今にも泣き出しそうに見えた。 ここにいる全員を斬り殺したい衝動にかられるが、 なんとかそれを理性で抑えつけた。 とにかく早く桜ちゃんをこの部屋から連れ出してあげたいと思った。