「だいたい…可笑しいですよ。 この方もほか同様に平隊士でしょう? なのに何故に個室を与えていたのです?」 伊東さんはぶつぶつと腕を組み、 何やら理屈と言うものを並べてくる。 「なんでそんなにこの方に個室を与えたがるのです? この私が新撰組に来たと言うのに。」 べつに個室じゃないのはいいんだけど… お前はいらない、と遠まわしに言われているような気がして少し胸が痛んだ。