「月、キレイですよ。」 俺はその言葉に反応して空を見上げた。 そこには真ん丸の山吹色した月があった。 思わず口から「キレイだ。」なんて言葉が漏れてしまうと、 桜は自慢げに「でしょ?」と言った。 「月にはね、うさぎがいるんですよっ」 桜は両手を頭にあて、うさぎの耳を作った 「ふっ…」 なんだかそんな桜があまりにも子どもっぽすぎて微笑ましくなった。 「なにがおかしいんですかぁっ?」 そう言いながら顔をほんのりと赤に染める桜が可愛らしく思った。