時は11月。 夏なんてだいぶ前に終わって、 秋も終わりを迎えようとしていた。 その日は朝から屯所が騒がしかった。 隊士たちはみんなそわそわとして、 宴会の準備をしていた。 「桜ー、早くお前も来いよ!!」 玄関の方から左之さんが私を呼ぶ声が聞こえた。 「はーい、今行きます!!」 もうそんな時間なのか… 外を見ると茜色の空が目に入った。 私は急いで玄関へと向かった。 自然と足が弾む。 みんなが…帰ってくる!!