僕は慌てて桜ちゃんを離した。 だって僕の鼓動があまりにもうるさすぎたから。 心臓が僕の想いを伝えちゃうんじゃないかって思ったぐらいに。 そんな僕をよそに桜ちゃんはハテナを浮かべて僕を見つめている。 ほんっと桜ちゃんはずるいなあ… 抱きしめ返されただけでこんな風になるなんて… 僕は桜ちゃんに顔を近づけ、 ちゅっと口づけをした。 …おでこにだけど。