「あんなに熱い口づけだって交わしたじゃない!!」



うぅっと再び泣き始めるお華。



「あれはお前が無理矢理…」



「左之さんは最悪ですね。」

「その通りだな。」


2人が俺に向ける視線が痛々しく刺さる。



ちょっ、ちょっと待て!!



なんでそうなるんだよ!?


俺は無罪だぜ?



だけどそんな俺を無視して2人は

「ちゃんと話し合いしてください」

と言い残し、去ってしまった。







そのあと、桜と斎藤の誤解を解くのに

数日はかかったことは言うまでもないだろう。