「‥その服に付いてる赤いやつ、何かと思ったら血か」 「うん。陽花ちゃんと歩くんのだよ」 「お前も可哀想にな、こんな所でそんな事を暴露して」 そう言ったあと、竜は安田を呼んだ。 「なんでございましょう」 「安田、この女を捕まえろ」 そう言って美雪に指を差した。 しかし安田は動かない。 「安田?早くしろ」 「申し訳ございません」 「あぁ?出来ないってゆーのか」 「いえ‥あの‥」