その言葉に反応して、安田は車を道の端に止めた。 それと同時に竜は車から降りて叫んだ。 「美雪!」 竜の言葉に歩いていた美雪の足が止まり、振り返った。 「‥竜くん?」 竜の名前を呼ぶその顔は、まさに人の事を餓えているようだった。 さすがにクールの竜も驚いていた。 「まさか竜くんの方から出てきてくれるなんてね」 もちろん、この言葉の意味をしるはずもない竜は質問をした。