今の段階で、エンペラーがどこまで情報を掴んでるのかわからない。
そして、神楽組がどこまで動いてるのかわからない。
そうしているうちにも、時間は経過していく。
ーーーピピピ
「………っ、」
メールか…。
メールの本文を読み、あたしは満足気になる。
「一時間ぴったりじゃん」
さすがと言うべきか、当たり前と言うべきか。
キャップを深く被り直し、あたしは繁華街を出る。
まさかあっちの方だったとはね。
鬼神も考えたものだ。
「あーあ。まったく、」
実に面倒なことだ。
踵を返したあたしが向かう場所。
それは、鬼神の倉庫……



